私は、アトピー性皮膚炎と診断された人たちの多くは、ステロイド外用薬が原因で、症状が悪化したり、遷延化しているものと考えています。
そのステロイド外用薬は、一般に皮膚科や小児科で処方されます。
したがって、いわゆるアトピー性皮膚炎を生じさせる最大のリスクは何かと問われれば、
「皮膚科や小児科へ行くこと」と答えます。
親しい人から、「子供がアトピーかもしれない」と相談されたら、
皮膚科や小児科へ行ってはいけないと助言します。
すでに行ってしまっていたなら、
ステロイドとプロトピックを使ってはいけないと助言します。
もし私の子供に湿疹が出たら、海水浴に連れて行ったり、温泉に通わせます。
大抵は、それで治るでしょう。そして、「この子が小さいときには温泉に通ったものだ」と、思い出話のひとつになるでしょう。
けれども、皮膚科や小児科へ通わせてステロイドを塗るようになれば、大人になっても塗り続けることになるかもしれません。思い出話どころか、いつまでも家族の悩みの種として残るかもしれません。
ステロイドの危険性に気づいて脱ステロイドをしたとしても、私のように脱ステロイドから10年以上経ちながら、皮膚の不安定な状態が続く者もいます。
私の経過が思わしくない理由は定かではありませんが、いつも私が思うのは、あの時ステロイドとプロトピックを塗っていなければどうなっていただろう、ということです。
塗らなければもっとより良い人生を送っていたのではないかと後悔するのです。
ですから、湿疹ができたときに、いかに皮膚科や小児科に頼らないで治癒させるか、この最大のリスクをどう避けるかがカギだと思います。
他に何か付け加えることがあるでしょうか。
私はこのブログで、原則として、皮膚科医の名前の後に「先生」という敬称をつけないようにしてきました。
なぜなら、私は皮膚科医に対して尊敬の念を抱いていないからです。「先生」などの敬称は、尊敬の念を表すときに用いる接尾語です。
私は、これまでに診てもらった外科医、整形外科医、内科医、眼科医、耳鼻科医、歯科医らに対しては、敬意を持ち得ます。
しかし、皮膚科医に対しては、本当にごく一部を除き、敬意を持てません。
私が皮膚科医に対して抱くイメージは、皮膚科医であるのに皮膚を見ず、ステロイドを安易に処方し、患者の話を聞かず、医師としての説明責任を果たさない、といったものです。
そして、その結果、病人を作り出しているかもしれないこと、そのことに本人が気づいていないことを、残念に思います。
外科医や内科医らの人生は、病気を治し続ける人生かもしれません。けれども、皮膚科医の人生は、病気を作り続ける人生である、というのが私の正直な見方です。